こんにちは。
先日、中学生の女性の方からお部屋の片づけについてのご相談を受けました。
片づけても片づけても、散らかってしまうため、片付けの基本が知りたいというお悩みです。
片付けの基本的なお話にもなるので、
HP上で皆様とシェアさせて頂きたいと思います。
目次
片付けの考え方① 目的を考える
まずは、片付けの目的を考えます。
片付けを”やらなきゃいけない”と思って始めると辛くなってしまいます。
片づけとは、自分のためにするものです。
自分が部屋で気持ちよく楽しく過ごすために行うこと、というのが私の考える片付けです。
なので、自分が楽しく過ごせるお部屋はどんな部屋?
と考えるところからスタートしましょう!
理想を書き出したら、それに合うようなイメージの部屋の写真を探して集めるのもモチベーションUPにおススメです。
片付けの考え方② 物にはお家が必要
片付けというのはそもそもは
使ったものを、元あった場所に戻す。
という作業の繰り返しです。
これがスムーズに行えたら、一度ものすごく散らかったとしても元に戻すのに
小一時間もかからないと思います。
でも、部屋が散らかって、元には戻らない。
何故かと言うと、そもそも元に戻すの”元”が曖昧だから。
そのため、部屋の中の全ての物に物のお家(物の定位置)を決めてあげることが大切です。
これが完璧にできると、片付けない、はあっても、
”片づけられない”はなくなります。
片付けの考え方③ 物の整理をする
ここまでくると、それなら物をしまう位置を全部決めればよいんですね!
という事になるのですが、それを決める前にやるべきことがあります。
それは、持ち物を整理して、自分が必要なものかどうか見直すことです。
物を整理する理由① スペースには限りがある
何故これをするかというと、
一つは部屋の中のスペースが限られているから。
物が多すぎると、物の定位置を決めるためのスペースがなくなります。
収納家具を部屋におけるスペースは限られているし、その中にしまえる物の量も限られています。
だから、それに適した物の量にする必要があります。
例えば、電車に乗ったときに、人が溢れた満員電車だとどうしても乗り心地は悪くなりますよね。
お部屋に物が溢れている状態というのは、お部屋や、引き出しの中が満員電車になっているのに近い状態ということなんです。
満員電車の中で、どこに友達がいるのか、見つけるのは難しいですよね。
だけど、空いている電車なら、友達がいるかいないかパッと見るだけで、確認することができます。
そのため、物を整理することがおススメです。
物を整理する理由② 物の持つエネルギーに触れるから
そして持ち物を整理する2つ目の理由は、
物はエネルギーをまとっていて、そのエネルギーが私たちに影響を与えるから。
え、いきなりエネルギー?!と驚くかもしれません。
ざっくり説明すると、
例えば、怒っている人がいて怒鳴り散らしていたら、私たちが関係無いとしてもなんとなく怖い感じを感じやすいと思います。
もし楽しそうな人がいて、笑ったり歌ったりしていたら、そばで見ていてなんとなく楽しい気分になると思いませんか?
そういう、なんとなくこんな感じ、というのがここでいうエネルギーです。
物も、私たちの気分を左右させるエネルギーを持っています。
例えばもう使っていないものがあったとして、
でもその物がすごく好きで、今も見ていると幸せな気持ちになるというのなら、
それはあなたにとって良いエネルギーを持っているものという事になります。
反対に、もう使っていない物があって、その物を見ていてもちっとも嬉しい気持ちにならず、
また使おう、使いたい、という気持ちが起きないものの場合、
その物のエネルギーは今のあなたのエネルギーから、ずれたものという事になります。
そういう物を持っていると、パンパンに詰まったリュックを背負っているように、
なんとなくやる気が出ずモチベーションの低い状態になりやすくなります。
そのため、理想を言えばあなたの部屋に置いておくものは、
あなたが好きなもの、見ていて元気になるもの、進んで使いたいと思う物のみにしてあげることがおススメです。
しかし、これはできる範囲で構いません。
ちょっとでも好みじゃない物を全部排除しなきゃいけないというわけでもありません。
しかしもし、使っていなくて、好きでもないと思う物がある場合、
その物を持っている理由はなんでしょう?
その理由を一度考えてみてあげてください。
そうして、やっぱり一緒に生活したい物、と感じるのか、もう必要のないものと感じるのか?
自分の心と相談してみるのがおススメです。
整理の方法① 物の選び方
次に、具体的な片付けの方法を説明します。
まずは整理の方法についてお話します。
まず、同じようなカテゴリーの物を集めます。
例えば洋服だったら、そのシーズンの洋服をどさっと床に広げます。
そして、一枚一枚、その物が好きかどうか、また着たいかどうか、見ていきます。
好きなものは残して、好きでないもの、使っていないものは手放します。
とっても好き!という洋服や
まあまあ好きとか、なんとなく便利でよく着ているという服の他、
サイズが変わったり、好みから外れてもう着ないと即決できる洋服はわりと扱いやすい洋服たちです。
きっと扱いに困るのは、
なんとなく可愛い気がするけど着ていない服、
新しいけど好みじゃないような服
というように、捨てる理由もないんだけど、しっくりきていないような、どうしたらいいか悩む洋服たち。
こういった洋服は、さっき説明したように、
この物があることで私は良いエネルギーを感じるのか、それともエネルギーがずれているのかどうか?
と、感じてみるのがおススメです。
手に持って、なんか良い感じがしたらそれはあなたが残すもの、
逆に手に持って、なんかしっくりこない、緊張するような感じがしたら、それは手放してもよいものです。
感じるというのが難しい場合には、単純にまた着たいかどうかで判断すれば大丈夫ですが、
それでも迷う場合には
- 可愛いけど着ない理由は何かな?とか、
- 私がこの服を持っている理由は何かな?
と、自分に聞いてあげてみてください。
大切にして欲しいことは、いらないものを捨てるというよりも、
好きなものを選ぶという感覚で整理を進めるというところです。
好きなものだからこそ、また着れて嬉しいし、綺麗に着ようとおもったり、大切にしたいと思えると思います。
だから、自分の好きに素直に、選んでみてくださいね。
整理の方法② 仕分けの方法と進め方
洋服以外の物に関しても、同じように似ているものを集めて、好きなものを選んでいってください。
物を選んでいくときは、
- 同じ場所に残す物
- しまう場所を変えるもの
- 人にあげるもの
- 捨てるもの
で分けていくのがおススメです。
例えばおもちゃの整理をするときに、
まずおもちゃを集めてきます。
この時におもちゃの量がとっても多いという場合には、
おもちゃのジャンルや種類ごとに集めてもOKです。
おもちゃ箱からおもちゃを出したとして、
そのおもちゃを1-4で仕分けます。
1のそのまま残す物は、元あったおもちゃ箱に戻す。
2の元あったおもちゃ箱には戻さないものに関しては、新しい場所へ移動させます。
このとき、すぐに新しい場所へしまえない場合は一旦紙袋などに入れて、後日片付けられれば大丈夫です。
3の誰かに譲るものも、ばらけない様に紙袋などで管理します。
そして4の捨てるものはごみ袋へいれましょう。
今まで説明したような感じで、物の種類ごとで見ていくと、
全体量を把握しながら整理をできるので、持っているものがわかりやすいですし、選びやすくなっておススメです。
このような要領で、部屋にある物をカテゴリーごとに整理を進めていきます。
物が多い場合には、部屋に有る物のカテゴリーをノートに書き出して、終わったら✔をつけてみたり、
単純に片づけた物のジャンルを書き出していっても良いですが、
書いていくことで、達成感が得られてモチベーションUPに繋がる場合もあるので、
好みでチャレンジされてみてください!
物の定位置を決めるときのポイント
次は整理した物の収納方法について、いくつかポイントにわけて説明していきます。
収納のポイント① よく使うかどうかで決める
収納を考えるときにまず考えることは
よく使うものかどうかです!
私が片付けのサポートをするとき、
それはよく使いますか?と耳にタコができそうなぐらいお尋ねしています。笑
よく使うものほど、使いやすい場所へしまう。
これがとっても大切です。
例えば引き出しで考えると、
引き出しの手前側は、使いやすいスペースです。
だけど、引き出しの奥は手前よりも使いにくい。
だから、
よく使うものを引き出しの手前に、
それよりも使う頻度の低いものを、引き出しの奥にしまいます。
例えば同じ引き出しでも、
引き出しのある高さによっても使いやすさって変わってきます。
一般的に、立って使う収納の場合は、
自分の腰から胸ぐらいまでの高さが使いやすい高さです。
なのでこの使いやすい高さの範囲に、よく使うものをしまいます。
そして、上の方や下の方というような取り出しがしづらい収納スペースには、使う回数が少ない物をしまいます。
ちなみに、押し入れの上の段のような高くて取り出しにくいスペースには、軽いものをしまうのがおススメです。
収納のポイント② 同じものはまとめてしまう
洋服がタンスやクローゼットにまとまっていたり、
本を本棚にまとめてしまっているように、
同じ用途の物は一か所にまとめておくと、扱いやすいのでお勧めです。
例えばペット用品でひとまとまり、おもちゃでひとまとまり、といった感じです。
だけど、使用頻度が大きく違う場合には、よく使うものとそれ以外で分けてしまってOKです。
収納のポイント③ 同じタイミングで使うものをまとめておく
たとえば、ペットの餌をあげるときに使うアイテムを、お世話セットとして一か所にまとめておいたり、
勉強するときに使うものを近くにまとめて置いておいたりすることで、取り出したり、しまうための手間が省けます。
収納のポイント④ 使う場所の近くに収納する
例えば机で使うノートやペンは机の引き出しや棚にしまう、
ペットのゲージの周りにペット用品を置いておく、というように
物を使う場所の近くに収納場所を作ると、片付けがスムーズになります。
ただし、これは小さな部屋で収納場所が限られている場合には、そこまで意識しなくても大丈夫です。
収納のポイント⑤ 8割収納を心がける
収納をしていくときに、ぎゅうぎゅう、ぱんぱんに詰め込むと、取り出したり戻したりするときに、使いづらさがでてきます
そのため、少し空間に余裕を持った収納を心がけると、使いやすくなります。
生活していると物は以外と増えます。
だからすべての収納スペースを満員状態にしていたら、
新しい物が入ってきたとたんに、部屋に物が溢れだしてしまいます。
そのため、とくに新しく物が入ってきやすいスペースは、収納スペースに余白を残しておくと、仕組みが壊れにくくなります。
収納のポイント⑥ 収納スペースを決めておく。
例えば、洋服はタンスに納まる量にする
本は本棚に収まる量にするというように、
この物を持つのは ”このスペースに収まる量” と決めてあげると良いです。
そうすると、
その決めたスペースが一杯になったら物を減らす
とか
そのスペースに空きを作ってから物を買うようにしよう
といったように、
自分なりの管理の仕組みをつくりやすいため、物の管理がしやすくなります。
収納のポイント⑦ 自分の満足スタイルでしまう
物のしまう場所を決めるとき、
一度使った後に、また戻したいと思えるようになっていると、片付けは楽しくなります。
だから、自分が戻したいと思えるように、自分が満足できる形にすると効果的です。
どういうことかというと、
例えば、”衣服の収納は少しでも手間を減らして簡単にしたい!”と思う場合に
引き出しの中に下着や靴下をぽんぽん投げ入れるスタイルをとるとします。
それによって、畳む時間が省けて幸せ!と思うのならそれがあなたの満足スタイルです。
もしあなたが、”引き出しの中に綺麗に畳んだ洋服がしまってあるのを眺めるのが好き”という場合だったら、
一枚づつ丁寧に畳んで並べていくのが、あなたにとっての満足スタイルとなりますね。
他にも、たとえば見せる収納で並べて飾るのが好き、という場合と
なんでも白いケースに入れて、生活感を消す方が好きという場合もあります。
これはどんな方法でも構いません。
だから私がこうやって言っていることも、例えば片付け本に書いてあるようなことでも、
あなたに合っていれば取り入れればよいですし、好きになれなかったらやらなくて大丈夫。
自分が気持ちの良いスタイルは、いろいろと試しながら合うものを見つけていってくださいね。
定位置が決まったら
一度全ての物の位置が決まった後も、物を使っていれば一時的に部屋が散らかることって必ずあると思います。
でも、一時的に部屋が散らかっても片づけようと思えればささっと、散らかっているものを迷わずにしまうべきところに戻せる。
こうなってしまえば、片付けはあなたを悩ませるものではなくなります。
ここまできたら、夜寝る前や、学校から帰ってきた後などに、
使ったものを元に戻す時間を毎日5分決めて行動すれば、部屋が綺麗な状態が続いていきますから、是非試してみてくださいね。
そして生活しているうちに
なんとなく物を戻しづらいな、と感じた時や、物が増えた時にはその場所の収納を見直すのがおススメです。
以上で片付けの基本的なことはざっとお話できたかと思います。
理想のお部屋を目指して、片付け頑張ってくださいね!
今回の相談者様、お母さんに片づけなさいと怒られて、もう怒らせたくないとのことでした。
そのために片付けの方法をネットで調べて、
専門家を見つけて相談するその行動力、とっても素晴らしいですね。
私が中学生の時には考えられませんでした。笑
片づけなさいって言われたら、リビングの物を自分の部屋に持って行って全てが終わっていましたから^^;
今の子供たちは立派だなぁと嬉しく思います。
是非、無事に部屋を片付けて、お部屋での時間を楽しんでもらいたいです。
そのためのお片付け、できれば楽しくトライされてみてくださいね!
応援しています!